いい本屋 COME HITHERは、兵庫県神戸市東灘区岡本にある児童書専門店です。
住宅街の一角にある本屋です。
ぜひお気軽にお越しください。

更新情報:

2024.11.01
クリスマスに本を贈りませんか?(ご家族、お友達、一年の健康を祝して自分へのプレゼント)5000円(送料込み)プレゼント付き、限定10セット。メールにてご予約承っております。iihonya1216 @gmail.comメールを送信後2、3日経っても返事がない場合は078-411-3005の留守番電話にメッセージをお残しください。こちらから折り返しお電話します。

<12月のおすすめの本>

クリスマスまであと九日

『クリスマスまであと九日』
エッツ&ラバスティダ作
マリー・ホール・エッツ画
たなべいすず訳
冨山房

 クリスマスが もうすぐです。子どもたちがみんな、そのおはなしを しているので、セシも、そのことは しっています。さて ある日、おかあさんと おばさんたちが、ポサダのことを はなしていました。ポサダはクリスマスのときのとくべつのパーティーで、クリスマスのまえ 九日かん、まいばん ポサダをするのです。それも、まいばん まいばん、ちがううちで。
 「一ばんはじめのを、うちで しましょう」おかあさんがいいました。「もうセシも、大きくなって ようちえんに いってるのだし、ポサダのときに おきていても、いいとおもうのー大きくなったから、セシのポサダをしても だいじょうぶでしょう」
 セシには、とても しんじられませんでした───あたしのポサダを してもらえるなんて!

 ポサダの日を楽しみに待つセシの様子とメキシコの村の日々の暮らしの様子が、エッツの文と絵でよく分かる。最後が嬉しい。

<12月の詩>

改訂版 孔雀のパイ

「満月」

ある夜ディックがベッドの中で、ぐっすり眠っている時に、
静かな空から音もなく、
偉大な光が照りわたり、
ディックの眠っている目の中までさしこんだ。
それは美しい月の光
ディックがその夢見るあたまをあげると、
銀の光が窓いっぱいにひろがって
ベッドの上まで流れこんできた。
そこでふたりは、じっとみつめあった、ちょっとのま───
ディックとおごそかな月とが───
やがて月はゆっくりと、うごいていって
静かに消えて、見えなくなった。

詩集『孔雀のパイ』
ウォルター・デ・ラ・メア
エドワード・アーディゾーニ絵
間崎ルリ子訳
瑞雲舎

<12月の俳句>

ヒガラ Photo by WAKO

黒五の紅葉 Photo by Maki

コツコツと 母の手作り つるし柿
                 井伊恒子
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